洗いも終わり、母屋の工事は完了しました。 外壁西角には矢野先生が調達してくれた定礎石が埋め込まれました。漆喰の白がサラリと光っています。桧のフローリングや畳が新築の香りを放っています。

紀州新聞の取材に答える彼らの少し誇らしげな顔、顔。みんな本当にご苦労様でした。 「愚直な仕事を要領よく」というテーマで臨んだこのプロジェクト、
愚直とは、「省略しないこと、手間を惜しまないこと、基本に忠実なこと」 等を指しています。
要領よくとは、「ヤミクモに作業することなく、作図作業等を通じて建物の仕組みを理解すること、与えられた時間のなかで工事の手順や必要材料などの段取りを意識して作業を進めること」 等を意味しています。

山に入っての木の伐採から、墨付け、刻み、上棟、内外装にいたる一連の作業を通じて、今の工程が次の工程に、次の工程がまた別の工程に、そしてそれらが延々とつながり今日の完成に至り、さらに今後も住人の生活にずーっとつながっている、ということが少しでも体感してくいれたら、世話人としてこんなうれしいことはありません。
ささやかな竣工セレモニーでは、中西さんからねぎらいの言葉とともに、手製のカワハギキーホルダーが一人ひとりに手渡されました。



卒業していく彼らにとって、和歌山印南町にいつでも寝泊りできる故郷が生まれたこと、5年後に技術者として成長した目でこの小屋を再点検すること、等を確認して現地を後にしました。
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