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大阪工業技術専門学校 建築系学科

Author:大阪工業技術専門学校 建築系学科

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『N氏の山荘建設』
愚直な仕事を要領よく
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これがN氏山荘全ての記録です
1年半に及ぶプロジェクトの記録です。
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山荘建設プロジェクト、ついに完結!
2006年春から始まった「N氏の山荘建設プロジェクト」ですが、
2007年3月に母屋が完成し、4月から進めてきたBCと母屋を接続する玄関部分の工事も10月に終了しました。
フェンスや物干し場などの外構工事も同時に終わり、
1年半に及ぶプロジェクトはここに完了しました!
大きな事故や怪我もなく無事に終わったことがなによりです。

作業の概要をまとめますと、
工事遠征の回数は伐採も含め32回
工事日数は述べ81日
参加者の延べ人数は学生233人、スタッフ71人
学生工数は延べ603人工
となります。
その間地元新聞に2回掲載されています。

あらためて、このような機会を提供してくれた施主の中西さん
要所の技術指導をしてくれた親方衆
側面からの様々な支援をしてくれた学校関係者にお礼を申し上げたいと思います。

また、参加した学生達にはこのプロジェクトの記憶を小さな灯火としていつまでも胸の奥にあたため、今後の技術者修養の礎にして欲しいと願っています。
今回をもって工事報告としてのブログは終了しますが、
OCTでは今後もこのような実践的教育プログラムを企画し続けていきますので、応援してくださった皆さん、次回をご期待下さい!
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玄関接続工事-【その3】-
前回の工事で出来たベタ基礎にコンクリートブロックで立ち上がりを設け、その上に土台をアンカーボルトで固定します。

ブロック積作業また、ブロック工事の練習として、花壇の縁にブロックを2段積み上げる工事を先行させました。

一見すれば同じ大きさの空洞に見えるコンクリートブロックの穴ですが、微妙に大きさが違っており、積み方にもどちらが上か下かセオリーがあります。
一般構造あたりの授業で習ったはずの“かすかな記憶”?を頼りに、一見キレイなブロックの花壇ができました。(穴の大きい方が下に積むのが正解です)

続いて母屋と離れの間に屋根を架けます。離れの軒下をギリギリ交わし、
水勾配と天井高さを確保しなければなりませんので、正確な計測を繰り返しながらの現場合わせ工事となります。
垂木の受け材をボルトで取り付け垂木を金物で固定し、野字板、ルーフィング、ガリバリウムメッキの波板と順に作業が進みます。
特に離れの軒下では作業スペースがありませんので、無理な体勢でのアクロバット工事となります。
計測中・・・ キサミ中・・・ キザミ中・・・
屋根下地 キザミ中・・・ キザミ中・・・
土台 下地完成 屋根葺き作業中
玄関その3集合写真
玄関接続工事-【その2】-
玄関接続工事は、幅1.8m、長さ3.6mの小さな規模ですが、基礎から外部、内部の仕上げまで、家一件分の工事が全て含まれています。
基礎は母屋同様ベタ基礎とし、型枠設置、敷地中の石やガラを集め転圧、所定の高さまで砂利敷き、配筋と順調に作業は進み、2日目にはコンクリート打設を行いました。

わずか0.6立米のコンクリートですが、ミキサー車から一輪車(ネコ)をふらつかせながら運搬し、手作業での打設が無事終了し、鏝で表面を均していきます。
初めて触れるコンクリートですが教科書での勉強では味わえない実物の感触をしっかり感じてくれたでしょうか。

玄関接続1 玄関接続2 玄関接続3
玄関接続4 玄関接続5 玄関接続6

玄関その2集合写真
玄関接続工事-【その1】-
前回の工事で母屋の工事は一応の竣工を果し、工事の主力だった2年生は全員卒業し社会へ巣立っていきました。このプロジェクトで経験した工夫や発見や感動を社会で生かしてくれたらと思います。

さて今後の工事は、完成した母屋と宿舎として使っていた離れとを玄関で接続する、というやや込み入った内容の工事が残されています。年度も替わり新2年生となった昨年からの参加者と、今年度からの新規参加者とで新たなチームを編成し、完成に漕ぎ着けたいと思います。
竣工式-【母屋の完成です!】-

洗いも終わり、母屋の工事は完了しました。
外壁西角には矢野先生が調達してくれた定礎石が埋め込まれました。漆喰の白がサラリと光っています。桧のフローリングや畳が新築の香りを放っています。

照明 定礎石に書き込み中・・・ バーベキュー!

紀州新聞の取材に答える彼らの少し誇らしげな顔、顔。みんな本当にご苦労様でした。
「愚直な仕事を要領よく」というテーマで臨んだこのプロジェクト、

愚直とは、「省略しないこと、手間を惜しまないこと、基本に忠実なこと」
等を指しています。

要領よくとは、「ヤミクモに作業することなく、作図作業等を通じて建物の仕組みを理解すること、与えられた時間のなかで工事の手順や必要材料などの段取りを意識して作業を進めること」
等を意味しています。

学生たち、いい顔してます


山に入っての木の伐採から、墨付け、刻み、上棟、内外装にいたる一連の作業を通じて、今の工程が次の工程に、次の工程がまた別の工程に、そしてそれらが延々とつながり今日の完成に至り、さらに今後も住人の生活にずーっとつながっている、ということが少しでも体感してくいれたら、世話人としてこんなうれしいことはありません。

ささやかな竣工セレモニーでは、中西さんからねぎらいの言葉とともに、手製のカワハギキーホルダーが一人ひとりに手渡されました。

プレゼント 植樹します・・・ 和室にて
カワハギキーホルダー

母屋、竣工しました!

卒業していく彼らにとって、和歌山印南町にいつでも寝泊りできる故郷が生まれたこと、5年後に技術者として成長した目でこの小屋を再点検すること、等を確認して現地を後にしました。


母屋竣工-【建具取付、洗い】-
流し台設置1流し台設置2流し台設置3

内装工事が完了し、いよいよ母屋の完成が近づいてきました!
このチームでの最後の工事は、
自作の建具2枚の取り付けと、内部の洗いとワックスかけです。

建具は、彼らが山で伐採した杉を用いて親方の指導のもと実習棟で製作しました。
同じような木材を使っていても、外装や内装工事のように動かない部分の作り方とは、精度や強度の考え方が違う事を体験したと思います。

建具1建具3建具2
建具4建具5ロフト

次に、全員で内部の洗いに入ります。
完成間近の建物には、工事中の避けられない汚れや埃があちこちに付いていますが、ヘラやサンドペーパー、雑巾を用いて丁寧に清掃します。(洗い屋さんという専門の業者もあるくらいです)
さらに木部には蜜蝋ワックスを塗り込みます。内部で使用される塗料やワックスは、今問題になっている“シックハウス症候群”の原因になりやすい材料ですので、材料の選定は慎重でなければなりません。
洗い3洗い2洗い1

蜜蝋ワックスは、蜂蜜の巣から採取された天然素材(天然素材という表現が一人歩きするのもどうかと思いますが)で、木部に塗り込むと濡れたような艶が出ます。
閑話休題 『風見カワハギ』
カワハギ1今回の電気工事には、本校非常勤講師の矢野先生が手弁当で付き合ってくれています。

通常でも建物の電気工事は、工事開始時の仮設電力の引き込みから、竣工間際のスイッチやコンセント取り付けまで長期間に及びます。おまけに今回のように丸一年がかりの工事の場合、そのまま1年間が電気工事の期間になってしまいますので、電気屋さんにとってはタマッタモノデハナイ工事ということになります。
よくぞお付き合いしてくれたものと感謝するばかりです。
カワハギ2
その矢野先生、お得意の金属加工技術を発揮して「風見カワハギ」を製作してくれました。ベアリングを仕込んだ総アルミ製で、仕事の合間にコツコツ作ってくれたようです。

この風見カワハギ、これから始る中西さんの
釣り三昧の生活を、屋根の上から見守ってくれることでしょう!
内装工事-【和室_琉球畳】-
和室の床は畳敷きです。
畳という床材料は他の床材料に比べ圧倒的な厚さ(通常55mm程度)を持っています。
この厚さが、畳独特の硬くて柔らかい感触と暖かさをもたらすのですが、近年は工事の省力化に伴いドンドン薄い畳が増えています。なかには厚さ10mm程度の畳もあるようですが、もはや畳とは呼べないものでしょう。

また畳は、建具などと同じように建物に合わせてあつらえるものです。
部屋の寸法を正確に測定して、その寸法や建物の微妙なゆがみに合わせて製作します。
今回は畳屋さんに部屋の寸法の測り方を教わり、その通りの方法で学生達が測定し、畳屋さんに伝え製作してもらいました。さらに、現場での敷き込みも我々で行いましたので、畳屋さんは一度も現場を訪れていません。

「ホンマにこの寸法で作ってええんやな」

畳屋さんとしても自分で計測していない部屋の畳を作る事に不安があったようです。
教えられた手順で順番に敷き込まれていく畳の、最後の2枚が隙間無くストンと納まった時は小さな歓声が上がりました!
畳敷き込み 畳敷き込み 畳敷き込み

縁の無い琉球畳12枚が6帖の部屋にしっとりと座ってくれました。

畳敷き込み

内装工事-【居間_床仕上】-
内装工事も終盤をむかえ、いよいよ床工事に入ります。
居間の床は桧のフローリング、和室は畳敷きです。

は壁や天井と違い、最も人や物との接触の多い部分ですのでしっかりした材料を選びたいところです。
フローリング張り フローリング張り フローリング張り

居間の床には厚さ15mmのフローリング、巾は通常より広い目の150mm、生き節の綺麗な桧材を選びました。
天井と同じく実加工された長さ3mの材料を、継ぎ目の位置を割り付けながら一枚一枚丁寧に張り付けます。
担当したT籐君、M橋君、一枚張るごとに完成に近づいていることフローリング張りが実感できる作業ですので、作業が進むのも早く、一気に仕上がりました。

壁との取り合い部に巾木を取り付け、傷がつかないように養生シートを貼ったら作業完了です。

フローリング張り

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