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大阪工業技術専門学校 建築系学科

Author:大阪工業技術専門学校 建築系学科

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『N氏の山荘建設』
愚直な仕事を要領よく
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内装工事-【居間・寝室_左官工事その2】-
居間の壁は外壁と同じ漆喰で、寝室の壁と天井は珪藻土系の左官材料で仕上げます。

珪藻土は藻類の一種である珪藻が堆積して化石化した珪藻岩を粉砕したものです。
身近なところでは七輪などに利用されています。吸湿性や濾過性に優れており、室内環境に負荷を与えない建材として近年よく使われています。

左官作業中左官作業中左官作業中

荒壁から始めた左官工事ですが、初めは鏝板のネタを鏝ですくい取ることすらままならなかった学生達も徐々に慣れて、珪藻土を塗る頃には随分スムースに鏝が壁面を滑るようになってきました。
塩路親方に教わった、鏝の動く方向を規則的に安定させることも出来るようになり、居間、寝室全ての左官工事を終えました。
全て大壁ですので、途中で作業を中断する訳にもいかず、休憩無しの長丁場を体力で乗り越えました。お疲れさんっ!


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上棟工事(その6)-【貫】-

貫と筋交い土壁の下地である小舞竹を支える(ぬき)が、柱を貫通して4段入っています。

杉の五分板(厚15mm)ですが、柱の穴はやや大きめに開けてクサビで固定します。


300本近いクサビが打ち込まれましたが、
木目に合わせて抜けにくい向きにクサビを使う”ことなどを親方に伝授頂きました。貫にクサビを打ちます

貫構造(神社の鳥居のような)という呼称があるように、本来は軸組を固めるための構造部材ですが、柱の大きさ(105角)からあまり厚い貫は使えませんので、今回は筋交いも併用しています。

※瓦版8~10号UPしました。(画面右上のカテゴリーからどうぞ)


上棟工事(その5)-【込み栓打ち】-
込み栓の調整中柱や小屋束などの垂直材は、上下が土台や梁などの横架材にホゾで刺さっています。その部分の抜け止めのために、横からドリルで穴を開けてケヤキの込み栓を打ち込みます

通常は金物で処理するところですが、
"木を組む"ということを体感するために、手作りの込み栓を一本込み栓いっぽん丁寧に打ち込んでいきます。

また、隅の柱は鼻母屋の上部まで40CMほどの長いホゾが貫通していますので、その隅の柱の「長いホゾ」です!上端に木製のクサビを打ち込んで抜け止めとします。


上棟工事(その4)-【小屋組】-
屋根を構成する三角の骨組み小屋組といいます。
本体の軸組みに、小屋束を建て母屋棟木を載せます。
小屋を組むN氏、カケヤを打つN氏、うれしそう!

最も高い位置にあり、最後に乗せる軸組部材が棟木ですので、軸組みを組み立てることを総称して棟上(ムネアゲ)と呼ぶのです。
棟木を半ば叩き込んだところで、最期はN氏(施主)にカケヤを委ねます。ややおぼつかない格好で打ち込むこと数回、無事棟木が取り付き軸組が完成です!

棟が上がった日の夕食は焼肉となりました。炎天下の作業に耐え、無事軸組みが組み上がった安堵感の中での焼肉は最高の味でした。

焼肉1焼肉2焼肉3
上棟工事(その3)-【建て起し(垂直)確認】-
建て起し1主な軸組みが組み上がった時点で、柱の建ち(垂直)を調整します。

柱に分銅をセットし、鎖とジャッキでフレームを引っ張って、垂直になったところで仮筋交いで固定します。

この作業を縦横の通りで繰り返して、軸組み全体が垂直になるよ建て起し2うに調整します。
垂直を確認するための分銅付きゲージは、市販品もありますが、親方自作のベニヤ製簡便なものをお借りしました。親方は他にも材料を直角に切る為の定規など、多くの道具を自作建て起し3されています。


自分に合った道具を自分で作ることも、プロの証かも知れません。




上棟工事(その2)-【柱、梁】-
土台の設置が済めば、いよいよ軸組み本体の組み立てです。

この山荘の軸組みは、「渡りアゴ」「長ホゾ込み栓」(解説)と呼ばれる重厚な木組みを採用しています。桁や小屋梁等の水平部材(横架材)は、井桁のように上下に重なっていますので、組む順番が大切になります。

まず、地上で柱に敷桁を差し込んで、門型にしてからロープで引っ張って建て起します。
クレーン等の重機を用いずに、人力作業ですので、声を掛け合って気持ちを合わせないと大変危険です。
建て起し1建て起し2建て起し3

主な柱と敷桁が建ち上がると、歪まないように仮の筋交いで固定をし、次いで敷桁に対して直行方向に小屋梁を乗せていきます。
この作業は小屋梁を宙吊りにして、上から敷梁に乗せることになります。
ボウズと呼ばれる丸太に滑車を取り付け、ロープで引っ張り上げて一本づつ取り付けていきます。幅10CM程の桁の上に乗って、カケヤという大型の木槌を用いて叩き込む作業は最も危険度が高く、かつバランス感覚が必要な作業です。

お手本を示す親方の軽やかな身のこなしに、学生達は唖然とするばかりでした。
腹ごしらえ建て起し4親方の教え

最期に垂木が載る軒に鼻母屋を設置すれば、本体部分の四角のフレームが完成です。

N氏とOCT校長ですこの山荘のオーナーであるN氏(写真奥)も、建ち上がっていくその姿にワクワクされていたようです。
また、この日応援に来て下さったOCTの校長先生(写真手前)は、学生たちの仕事ぶりを心配しながらも、その活躍を喜んで見ておられました。
上棟工事(その1)-【土台伏せ】-

ついに上棟工事のスタートです!
夏休み中に毎週月曜から木曜まで、3泊4日で和歌山県印南町の現場に泊り込んでの作業です。例年になく暑かった夏ですが、学生たちみんな頑張りましたよ!
(このブログは現在、工事進行と約一ヶ月遅れの更新となっています)


土台1まず、基礎の上に土台を設置する工事です。
木造の骨組み(軸組み)で最も下部にある部材が土台です。

上棟工事は土台を基礎に緊結するところから始まります。
継ぎ手や仕口の加工がされた土台を基礎の上に仮置きし、アンカ土台とアンカーボルトーボルトの位置にドリルで穴を開けます。アンカーボルトは、この作業を事前に想定して土台の端部や継ぎ手付近に埋め込まれています。
アンカーボルトを貫通させた土台は、めり込みを防止するための座金を介してナットで締め付けます。

この土台が、今後建ち上がってくる山荘の重量をしっかりと基礎に伝えてくれるわけです。



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