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大阪工業技術専門学校 建築系学科

Author:大阪工業技術専門学校 建築系学科

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『N氏の山荘建設』
愚直な仕事を要領よく
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基礎作り(その10)-【型枠解体】-

型枠解体作業1無事打設した生コンクリートは型枠の中で徐々に硬化し、翌週には型枠が解体できます。それはちょうど焼き物を窯から出す時のような、期待と不安が伴う作業です。


  


 組み立てに比べてあまりに短い時間で解体されていく型枠から、生まれたての鉄筋コンクリートが顔を覗かせます。そのお肌たるや、スベスベつるつるとは程遠い、でこぼこガタガタの、思った以上に荒い肌でした。

型枠解体作業2型枠をはずすと・・・1型枠をはずすと・・・2

どうやら、生コンクリートを充填することに意識が行き過ぎて、竹での突っつきや、型枠のタタキが足りなかったようです。ジャンカ、や、豆板、と呼ばれるそれらの欠点は、きれいなコンクリートを打つことがいかに難しいことか、実感させてくれます。

どうも、
失敗から学ぶ事の方が、
深いところでいつまでも残るような気がします


型枠解体作業3型枠をはずすと・・・3解体終了!


解体メンバー


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基礎作り(その9)-【天端均しとネコモルタル】-

打設したコンクリートの上面(天端)は、トンボで大まかな高さ調整をしているだけですので、
かなりでこぼこしています。天端を滑らかに整えるために、コテで均す作業をします。
4人が横一列になってコテを左右に動かしながら、後ずさりして天端を均しました。
均し中・・・記念に手形パイプに油

さらに、土台が取り付く外周部は高さを確保するために、
高さ75mm、幅150mmのモルタルでかさ上げ(ネコをします。
この天端に土台が直接取り付きますので、高さ調整は最も神経を使うところです。

また、床下の換気や、各種設備配管を引き込むために、ネコモルタルに紙パイプ(ボイド)を
埋め込み、穴を確保します。
コンクリートやモルタルの工事では、
硬化後に穴あけ等の加工をしなくて済むように前もってパイプを埋め込ん
でおくのです。

パイプ設置モルタル打設コテで天端均し


瓦版4号、5号をUPしました。画面右上のカテゴリー”瓦版(OCT学内新聞)”からどうぞ!
基礎打設終了!


基礎作り(その8)-【コンクリート打設】-
9時10分、打設はあっけないほど順調に始まりました。
ミキサー車は4トン車で1回に2mの生コンクリートを運んで来ます。
シューターに流された”生コンクリート”は、トンボで基礎上面に掻き落とし、そこから奥の方向にトンボで掻き寄せます。これは力作業です。
打設1打設2打設3

ミキサー車からは途切れず生コンが出てきますので、1車打設し終わるまでは息付く間も無い作業が続きます。10分足らずでミキサー車が空になり、打設した生コンクリートを所定の高さにトンボやコテで調整していますと、すぐに次のミキサー車がやってきます。また戦闘配置です。
休む間もなく生コンクリートと格闘すること数分で、2台目も空になりました。
このような調子で、4台計8mのコンクリートを打設した段階で、ミキサー車のオペレーターの方から「ちょっと休憩するか?」との暖かいお言葉。
とにかく一気に打設しなければならないと思い込んで、4台まで連続作業しましたが、特にトンボ担当の消耗が激しく、5台目の到着を10分待ってもらいました。
水分を補給し元気を取り戻して5台目も無事打設!この段階で基礎全面に生コンクリートが行き渡り、鉄筋は完全に隠れました。
高さ調整の為の6台目0.5mを注文し、
合計10.5mの生コンクリートを打設し終えたのは10時30分ごろでした。

非常に激しい90分の戦闘でしたが、
全員の息がしっかりと合った見事なチームワークで乗り切りました。
打設4打設5打設6
基礎作り(その7)-【コンクリート打設準備】-

念入りに進めて来ました基礎工事も、いよいよ最終段階のコンクルート打設に漕ぎ着けました。

前日午後から現場に入り、型枠サポートの点検、コンクリートを流すためのシューター(滑り台)や、コンクリートを所定の位置に押し込むトンボの補強、等の準備を行いました。夕食後も、明日朝9時からの打設にむけて、役割分担などのミーティングが学生達中心にかなり遅くまで続いたようです。(世話人は、疲れて先に寝てしまいました。)
トンボトンボとシューター作戦会議

朝6時起床、7時過ぎから雨対策で基礎全面を覆ったブルーシートをめくり、コンクリートが打設されたら見えなくなってしまう鉄筋の点検や補強、型枠内のゴミ掃除を全員で行い、後はミキサー車の到着を待つばかりとなりました。
9時少し前にディーゼルエンジンの音と共にミキサー車の姿が見えました。

「全員、戦闘配置に付け!」の気分です。
型枠の補強鉄筋の確認ミキサー車が到着


基礎作り(その6)-【アンカーボルト】-
コンクリートの基礎に、木造の建物を載せる訳ですが、その接点にある部材が土台です。
土台には、強度があって湿気に強い米ヒバなどの木材が用いられます。
その土台をコンクリートの基礎に固定するためのボルトが、アンカーボルトです。
図面を読むアンカーボルト1アンカーボルト2
アンカーボルトは、土台の端部や接続部(継ぎ手)に必要ですので、
土台の図面からアンカーボルトの位置を割り出して、コンクリートの中に定着させます。

コンクリート打設時にアンカーボルトの位置がずれないように、テンプレート(穴あき板)を型枠に固定して、ずれを防ぎました。
以前は、打設したコンクリートに、後からアンカーボルトを差し込む(通称”田植え”)ようなこともまま見受けられましたが、それをするとコンクリートの付着が弱く、締め込み時にアンカーボルトが抜ける恐れがあり、やってはいけない手抜き工事の一種なのです。
鉄筋工事の学生たち


基礎作り(その5)-【鉄筋工事】-

コンクリートの構造体には、原則として鉄筋が入っています。
鉄筋で補強したコンクリートという意味で、Reinforced Concrete(RC造)とも呼びます。

鉄筋は、異型鉄筋と言いまして、断面が真丸ではなく、凸凹しています。コンクリートとの付着をよくするためです。太さは、小指大から手首大までいろいろありますが、今回は直径10mmと13mmの2種類を用いました。

鉄筋は、定尺4mで現場に届けられますが、そのままで用いるのではなく、必要な長さに切って、更に必要な折り曲げ加工をしてから、型枠の中に組み込みます。
鉄筋が、仕上がったコンクリートの表面に露出しないよう、コンクリートでカバーする厚み(かぶり厚さ)を確保するために、スペーサーとよばれるプラスティックの型板をはめ、結束線と呼ばれる細い針金を、ハッカーでひねりながら、タテヨコの鉄筋を編んでいきます。


                   ↓スペーサーで型枠との間隔を確保
鉄筋加工スペーサー結束線とハッカー
                                           ↑結束線とハッカー


コンクリート打設中は、組み上がった鉄筋の上で作業しますので、鉄筋が踏まれて下がらないように、サイコロとよばれる小さなコンクリートブロックを鉄筋にかませます。

鉄筋工事は、コンクリートを打設してしまいますと、完全に見えなくなってしまう工事です。そこに某事件のようなデタラメな工事が忍び込む余地があるのかも知れませんが、手直しの出来ない部分でもあり、愚直にコツコツやることが求められる工事です。
鉄筋組立1鉄筋組立2サイコロ


基礎作り(その4)-【型枠工事】-

捨てコンクリートに基準の線(芯墨)を打って(墨壷を用いて線を引く事)、型枠を建て起こします。型枠の精度がそのまま基礎の仕上がりに影響しますので、寸法に注意して作業が進みます。

型枠とは、
コンクリートパネル(通称コンパネ)と呼ばれる厚さ12mmのベニヤ板を、30mm×60mm(1寸×2寸)の桟木で補強したものです。
今回は8枚のコンパネを縦切りして16枚の型枠パネルを現場で製作しました。
型枠作り墨付け1墨付け2
型枠の内側には、コンクリートの仕上がり高さとなる位置に、三角形断面の面木を打ち付けます。コンクリートの壁等で、隅の部分が90度の角ではなく、斜めに面取りされているのは、この面木の働きなのです。
また、この基礎に打設するコンクリートの体積は約10m、重さにして約25トンにもなります。側圧(型枠を外側に押し広げようとするコンクリートの圧力)も相当なものになりますので、型枠を支えるサポート材の設置には、かなり神経を使いました。
コンクリート打設中に万一型枠がバレル(壊れる)ことがありますと、付近はコンクリート漬けとなって、収拾がつかなくなるからです。
建て起こし面木打付け作戦会議
さて次は鉄筋の組み上げに工程は進みますが、この夜、鉄筋の配筋図を睨みながら作戦会議が開かれました。


基礎作り(その3)-【捨てコン打ち】-

基礎を正確に作るために、捨てコン(捨てコンクリート)を打ちます。


基礎本体はドロドロのコンクリートを型枠に流し込んで作ります。ですから型枠の精度がそのまま基礎の精度に繋がります。傾いた基礎に真直ぐな家は建ちません。
型枠を正確に作るために、地盤上にコンクリート製の水平な作業台を作ります。それが捨てコンです。
固まってから、建物の基準線である通り芯や型枠の位置を示す線等も描きますので、地盤上の巨大な製図板でもあります。

基礎本体よりも一回り外側に、高さの基準となる板を入れて、厚みは50mm程度のコンクリートを打設します。4つの島の斜め部分も、今後の配筋作業(鉄筋をタテヨコに組む事)で崩れないようにコンクリートで覆いましたので、捨てコンの打設数量は1.5mになりました。
転圧した砕石に水を撒いて、コンクリートミキサー車からコンクリートを運ぶ一輪車(通称ネコ)の通り道を確保、運ぶ者、トンボでコンクリートを均す者、木鏝(きごて)で水平に整える者、等などの段取りをして、9時ちょうどにミキサー車が到着、まったなしの一気の作業が始まりました。
砕石に散水ミキサー車捨てコン打設

最期の1杯がネコから流し込まれたのが9時40分ごろ、あっという間の作業でした。やりはじめたら途中で止められないコンクリート打ち作業を通じて、改めて事前の段取りの重要さを感じました。基礎本体では捨てコンの7、8倍の量のコンクリートを打設する訳ですが、いい予行演習になったと思います。
木ごてで均す均し中・・・お疲れさま


基礎作り(その2)-【砕石 転圧】-
掘削したままでは地盤が不安定ですので、大粒の砕石を敷きこんで転圧(たたき均すこと)をかけます。

今回は昔ながらのタコとエンジン付のランマーとを併用しました。
コブシ大の自然石(川原などで見かける長丸い石)を使いたかったのですが手に入らず、人工的に砕いて粒を揃えた砕石(60から80mm)を使用しました。
                       【蛸に似た ”タコ”】       【転圧機 ”ランマー”】
砕石タコランマー
タコは写真の通り、最も原始的な転圧道具ですが、水平面を作りたい時などは微妙な手加減の出来るなかなかのスグレ物です。ただし相当ウデにきます。
ランマーは、地元のレンタル屋さんから借りましたが(1日2000円)、4サイクルエンジンを積んでおり、接地部分の板が激しく振動して地面を締め固めます。はじめは思わぬ方向に暴れていましたが、御し方のコツをつかみますと真直ぐ進んでくれます。

水糸を基準にバーベキュー砕石敷き+転圧完了
転圧作業は、横方向よりも高さ方向の精度が求められますので、遣り方の水糸を基準に絶えず高さを測りながら高さを揃えていきます。

そして、一仕事終えたあとのバーベキュー!これが「美味いんだなぁー!」
基礎作り(その1)-【掘削】-
いよいよ建物作りが始まりました!
工事の第一段階は、建物の重量を支え、地盤に伝えるための基礎”作りです。ひとことで言えば建物を地球に固定するための工事です。
(余談ですが最近流行の“免震構造”と言いますのは、建物と地球とを一体に固定せず、バネやゴムなどのクッション性の高い材料を間に挟んで、地球の動き=地震を建物に直接伝わらないようにした工法なのです。)

 基礎の部分は鉄筋コンクリート造です。基礎の形式は、建物の構造、規模や地盤の状況によって様々な形式を使い分けます。
今回の敷地が田を埋め立てた土地であまり強い地盤ではないことや、堀り出した土を敷地内で処理すること、型枠工事を簡便にすること、などを目的に変形ベタ基礎を採用しました。(基礎形式は図参照

基礎工事は、地盤を掘り下げる“掘削”から始まります。
前回紹介しました地縄を拠りどころに、おおよその掘削範囲を石灰で地面に描き、スコップやツルハシで土を堀り出します。掘削線引き掘削1







通常はユンボ等の建設機械の出番なのですが、今回は人力による手掘りです。
ゴロタ石(こぶし大以上の大きな石)混じりの土はスコップを跳ね返し、なかなか思ったように掘り進みません。また、掘り出した土は内側に盛り上げ4つの島状に整形するため、手間の掛かる掘削作業となりましたが、12名でほぼ一日かかって掘削が完了しました。掘削2掘削3掘削後の一時



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