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大阪工業技術専門学校 建築系学科

Author:大阪工業技術専門学校 建築系学科

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『N氏の山荘建設』
愚直な仕事を要領よく
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基礎作り(その4)-【型枠工事】-

捨てコンクリートに基準の線(芯墨)を打って(墨壷を用いて線を引く事)、型枠を建て起こします。型枠の精度がそのまま基礎の仕上がりに影響しますので、寸法に注意して作業が進みます。

型枠とは、
コンクリートパネル(通称コンパネ)と呼ばれる厚さ12mmのベニヤ板を、30mm×60mm(1寸×2寸)の桟木で補強したものです。
今回は8枚のコンパネを縦切りして16枚の型枠パネルを現場で製作しました。
型枠作り墨付け1墨付け2
型枠の内側には、コンクリートの仕上がり高さとなる位置に、三角形断面の面木を打ち付けます。コンクリートの壁等で、隅の部分が90度の角ではなく、斜めに面取りされているのは、この面木の働きなのです。
また、この基礎に打設するコンクリートの体積は約10m、重さにして約25トンにもなります。側圧(型枠を外側に押し広げようとするコンクリートの圧力)も相当なものになりますので、型枠を支えるサポート材の設置には、かなり神経を使いました。
コンクリート打設中に万一型枠がバレル(壊れる)ことがありますと、付近はコンクリート漬けとなって、収拾がつかなくなるからです。
建て起こし面木打付け作戦会議
さて次は鉄筋の組み上げに工程は進みますが、この夜、鉄筋の配筋図を睨みながら作戦会議が開かれました。


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基礎作り(その3)-【捨てコン打ち】-

基礎を正確に作るために、捨てコン(捨てコンクリート)を打ちます。


基礎本体はドロドロのコンクリートを型枠に流し込んで作ります。ですから型枠の精度がそのまま基礎の精度に繋がります。傾いた基礎に真直ぐな家は建ちません。
型枠を正確に作るために、地盤上にコンクリート製の水平な作業台を作ります。それが捨てコンです。
固まってから、建物の基準線である通り芯や型枠の位置を示す線等も描きますので、地盤上の巨大な製図板でもあります。

基礎本体よりも一回り外側に、高さの基準となる板を入れて、厚みは50mm程度のコンクリートを打設します。4つの島の斜め部分も、今後の配筋作業(鉄筋をタテヨコに組む事)で崩れないようにコンクリートで覆いましたので、捨てコンの打設数量は1.5mになりました。
転圧した砕石に水を撒いて、コンクリートミキサー車からコンクリートを運ぶ一輪車(通称ネコ)の通り道を確保、運ぶ者、トンボでコンクリートを均す者、木鏝(きごて)で水平に整える者、等などの段取りをして、9時ちょうどにミキサー車が到着、まったなしの一気の作業が始まりました。
砕石に散水ミキサー車捨てコン打設

最期の1杯がネコから流し込まれたのが9時40分ごろ、あっという間の作業でした。やりはじめたら途中で止められないコンクリート打ち作業を通じて、改めて事前の段取りの重要さを感じました。基礎本体では捨てコンの7、8倍の量のコンクリートを打設する訳ですが、いい予行演習になったと思います。
木ごてで均す均し中・・・お疲れさま


基礎作り(その2)-【砕石 転圧】-
掘削したままでは地盤が不安定ですので、大粒の砕石を敷きこんで転圧(たたき均すこと)をかけます。

今回は昔ながらのタコとエンジン付のランマーとを併用しました。
コブシ大の自然石(川原などで見かける長丸い石)を使いたかったのですが手に入らず、人工的に砕いて粒を揃えた砕石(60から80mm)を使用しました。
                       【蛸に似た ”タコ”】       【転圧機 ”ランマー”】
砕石タコランマー
タコは写真の通り、最も原始的な転圧道具ですが、水平面を作りたい時などは微妙な手加減の出来るなかなかのスグレ物です。ただし相当ウデにきます。
ランマーは、地元のレンタル屋さんから借りましたが(1日2000円)、4サイクルエンジンを積んでおり、接地部分の板が激しく振動して地面を締め固めます。はじめは思わぬ方向に暴れていましたが、御し方のコツをつかみますと真直ぐ進んでくれます。

水糸を基準にバーベキュー砕石敷き+転圧完了
転圧作業は、横方向よりも高さ方向の精度が求められますので、遣り方の水糸を基準に絶えず高さを測りながら高さを揃えていきます。

そして、一仕事終えたあとのバーベキュー!これが「美味いんだなぁー!」
基礎作り(その1)-【掘削】-
いよいよ建物作りが始まりました!
工事の第一段階は、建物の重量を支え、地盤に伝えるための基礎”作りです。ひとことで言えば建物を地球に固定するための工事です。
(余談ですが最近流行の“免震構造”と言いますのは、建物と地球とを一体に固定せず、バネやゴムなどのクッション性の高い材料を間に挟んで、地球の動き=地震を建物に直接伝わらないようにした工法なのです。)

 基礎の部分は鉄筋コンクリート造です。基礎の形式は、建物の構造、規模や地盤の状況によって様々な形式を使い分けます。
今回の敷地が田を埋め立てた土地であまり強い地盤ではないことや、堀り出した土を敷地内で処理すること、型枠工事を簡便にすること、などを目的に変形ベタ基礎を採用しました。(基礎形式は図参照

基礎工事は、地盤を掘り下げる“掘削”から始まります。
前回紹介しました地縄を拠りどころに、おおよその掘削範囲を石灰で地面に描き、スコップやツルハシで土を堀り出します。掘削線引き掘削1







通常はユンボ等の建設機械の出番なのですが、今回は人力による手掘りです。
ゴロタ石(こぶし大以上の大きな石)混じりの土はスコップを跳ね返し、なかなか思ったように掘り進みません。また、掘り出した土は内側に盛り上げ4つの島状に整形するため、手間の掛かる掘削作業となりましたが、12名でほぼ一日かかって掘削が完了しました。掘削2掘削3掘削後の一時


基礎工事の打合せ

建設材料の伐採もほぼ完了。
山荘建設の現場では「縄張り・遣り方」が済み、間もなく基礎工事に突入します。
その前に、今回の建設ではどのような基礎形式とするか、材料がどの程度必要になるのか、図面を睨みながらの綿密な(?)打合せが行われました。
さていよいよ次回からは、山荘建設現場から基礎工事の模様をお伝えできることでしょう。
                                                      (編集長)
基礎打合せ
(写真は左から世話人の左海氏、建築技能学科の亀谷、北村氏)



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